たっち!

保育中の話。一歳児クラス。

りりちゃんは、1歳を過ぎてもまだ歩く気配がありませんでした。ハイハイで自由に移動できるからか、立つことへの関心もあまり見えず、私たちも「その子のタイミングだもんね」とゆったりと見守っていたものの、そろそろ心配になってきていたのですが…。

そんな今朝のこと。

お部屋の真ん中で、りりちゃんが両手を広げ、ぐらぐらとバランスを取りながら…自分の力で床からゆっくりと立ち上がったのです!

その場にいた大人たちからは「わぁ〜!」と拍手と歓声が。
りりちゃんもにっこり笑って、自分でもパチパチと拍手。うれしくて、何度も何度も立ち上がっては、歓声を浴びてご満悦の様子でした。

その様子を見ていたのが、同じクラスのけんちゃん。
りりちゃんを指差して、「たっち!」と一言。

いつもハイハイしてるあの子が立った!って、小さな頭でちゃんと理解しているのですね。その驚きと喜びが、ぎゅっとつまったひと言でした。

そしてけんちゃん、自分も両手を広げて、にこにこと笑って立ち上がって見せてくれました。
…けんちゃん、キミはもう毎日すたすた歩いてるじゃない(笑)
でもけんちゃんも、歓声を浴びて嬉しいりりちゃんの気持ちになりたかったのね。

もう、りりちゃんもけんちゃんもかわいい!
子どもたちの、ちいさな共感と成長のドラマに、朝から胸があたたかくなったのでした。

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